マイホーム vs 賃貸:ローン返済から考える最適解

お金・ライフプラン

はじめに

家を「持つ」か「借りる」か、悩む理由

マイホームを購入するか、賃貸で暮らし続けるか——。
これは多くの人が人生で一度は直面する大きな選択です。特にローン返済という長期的な責任が関わる「持ち家」は、心理的にも経済的にも重いテーマ。
一方で、賃貸は自由度が高く、資産運用など他の選択肢も広がります。
では、ローン返済を軸に考えたとき、どちらが本当に“得”なのでしょうか?

本記事の目的

本記事では、「マイホーム」と「賃貸」のメリット・デメリットを“ローン返済”の視点から掘り下げます。
さらに、家計やライフスタイル、将来設計に合わせた最適な選択を見つけるための考え方を具体的に解説します。


1.マイホームを持つという選択

住宅ローンのリアルな負担

住宅ローンは「資産を作る支払い」とも言えますが、35年という長期契約が一般的です。
仮に3,000万円を金利1.2%で借りると、総返済額は約3,480万円。
利息だけで約480万円を支払う計算です。
毎月の返済額は約8.3万円(ボーナス併用なし)となり、家計への固定負担としての重みは無視できません。

マイホームのメリット

  • 資産として残る:完済後は自分の所有物になり、老後の住居費負担が軽減される。
  • 家族の安心感:子どもの成長やライフイベントに合わせて自由にリフォーム可能。
  • 金利が低い時代に有利:長期固定金利を活用すれば、インフレにも強い。

マイホームのデメリット

  • 柔軟性の低下:転勤やライフスタイルの変化に対応しづらい。
  • 維持費・修繕費がかかる:固定資産税、火災保険、リフォーム費など年間10〜20万円は想定必要。
  • ローンリスク:収入減や離職時に返済が滞ると、資産どころか負債に転じる可能性も。

2.賃貸を選ぶという選択

家を「持たない」自由

賃貸の最大の強みは、「身軽さ」です。
転勤、家族構成の変化、収入の増減など、ライフイベントに応じて住み替えが容易。
また、住宅ローンを抱えないことで心理的な余裕も保ちやすくなります。

賃貸のメリット

  • 住居の自由度が高い:住み替えや環境の変化に柔軟に対応できる。
  • 初期費用が少ない:頭金や登記費用などが不要で、貯金を別の目的に使える。
  • 資産運用に回せる:住宅購入資金を投資に充て、運用益で将来の家賃をまかなう戦略も可能。

賃貸のデメリット

  • 家賃は資産にならない:支払い続けても資産は残らない。
  • 老後の不安:高齢になると賃貸契約が難しくなるケースも。
  • 家賃上昇リスク:インフレや地域人気の上昇により、将来的に支出が増える可能性。

3.「ローン返済」から見る選択の最適解

総支出で比較してみる

例えば、30年間で比較した場合:

  • 持ち家(3,000万円ローン+維持費):約3,800万円前後
  • 賃貸(月8万円×30年):約2,880万円
    単純な支出額だけ見れば賃貸が安く見えますが、「老後の住居費ゼロ」「資産価値の残存」を考慮すると、マイホームにも大きなメリットがあります。

賃貸+資産運用という戦略

もし住宅購入資金の頭金500万円を投資に回し、年利4%で運用できた場合、30年後には約1,600万円に増加します。
この運用益で家賃を補えるなら、「賃貸×投資」も合理的な選択肢となります。

価値観で選ぶ2つの方向性

  1. 「安心・安定」重視型 → マイホーム派
     固定費を確定させ、家族の拠点を確保したい人に向く。
  2. 「自由・柔軟性」重視型 → 賃貸派
     転職や移住、資産運用など、変化を楽しみたい人に向く。

まとめ

マイホームも賃貸も、「どちらが得」ではなく「どちらが自分の人生に合うか」が本質です。
ローン返済を背負う安心感と責任、あるいは賃貸で得られる自由と選択の余地。
そのどちらを優先したいかによって、最適解は変わります。

もし迷っているなら、「10年後にどんな暮らしをしていたいか」を基準に考えてみましょう。
住まいはゴールではなく、あなたの人生を支える“土台”なのです。

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