はじめに
「なんで通れないんだ…!」現場で感じた小さなストレス
製造現場で働いていると、意外なほど「通れない」というストレスが多い。
台車が通れない。人と人がすれ違えない。荷物を避けるために毎回Uターン。
そんな“たった数秒のロス”が、積み重なって大きな非効率を生む。
1.「早く使いたい!」が招いたミス
狭い現場で起きた、たった数メートルの渋滞
ある朝、出荷前の準備で「早くこれをラインまで持っていこう」と急いでいました。
でも、台車を押していくと途中でピタリと止まる。
「通れない……!」
目の前には一時的に置かれた段ボールの山と台車とコンテナでの特設作業台。
人の流れも止まり、周囲はイライラした空気に。
その瞬間、私は思いました。
「このわずか50cmのふさがりが、現場のリズムを止めている。」
“早く終わらせたい”が“遅くする”
原因は単純でした。
製品の仮置き。動線の理解なくとにかく製造する精神。
作業台や資材を「すぐ使うから」と動線ギリギリに置く。
その結果、誰もが遠回りを強いられる。
動線が“息苦しい”職場になっていたことに、さながら海外の屋台街。
2.気づきと改革:「動線をあけろ‼」
製造は「動」ではなく「静」で整える
まず決めたルールはひとつ。
「動線は最優先。どんなに狭くても“通れる空間”を死守する。」
意識したのは「和の赴き」。
茶室や日本庭園のように、“余白”こそが全体を美しくする。
製造現場も同じだと気づいたのです。(嘘です)
動かす前に、静かに整える。
速く動く前に、通り道をつくる。
私はスタッフにも口癖のように言いました。
「動線をあけろ‼」
最初は「そんなに?」という反応でしたが、今もです。
小さな工夫が大きな成果を生む
“高速でモノを整える”というのは、乱雑に動くことではなく、
整った状態を維持できることだと実感しました。とにかくキレイに什器を整えるただそれだけでした
3.「余白」が生み出す効率とチームの和
生産性の向上と、心の余裕
動線を確保したことで、効率は全然変わります。
作業スピードだけでなく、人のストレスも軽くなったのです。
学び:「最小限でいい、でも絶対に空ける」
広々とした空間は理想ですが、現実は限られたスペースの中で戦うしかありません。
それでも、最小限でいいから“通れる道”を守ること。
それが現場に「流れ」と「和」を生みます。
まとめ
動線は“現場の呼吸”。まずは一歩分の余白から
製造業において、スピードや効率を追うほど忘れがちな「動線の重要性」。
でも、本当に速くするためには、まず“止まらない道”をつくること。
動線は、現場の血流であり、空間の呼吸です。
物や人が自然と流れる環境を作れば、作業は勝手に整っていく。
もし今あなたの職場で「なんか効率が悪い」と感じているなら、
まずは たった一歩分でもいい、“動線をあけろ‼” と声に出してみてください。
その一歩が、現場も人間関係も、驚くほどスムーズに変えてくれます。


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